イルカたちは私たちの夢をみている

「レイナ、意味があって、人間として生まれて来たんでしょ?
僕たちと泳いでいるのも良いけれども、そろそろ陸に上がって、
存在する時ではないの、、、?」

2年前、この言葉が自分の中から聞こえてから
文章を書き始めて、このプロジェクトに動こうと思った。

イルカが実際に私に話しかけていたのか、
潜在意識からおりてきたメッセージなのかはわからないけれども、
自分にとっての真実だというのを感じた。

私は日本人だけれども、1歳半の時に家族とパリに移ったので、
日本に住んだことがない。
15歳まではパリで育ち、そのあと、ハワイ島に移った。

日本語よりも、フランス語と英語が得意で、
どこの国に住んでいると言うよりも、この惑星に住んでいると言う感覚で
私は存在している感じだ。

そしてずーと、陸にいるよりも、
海に潜っている時のほうが自分にとって自然だった。

17歳の時、Le Cinquieme Reve, 「五つ目の夢」という
フランス人のジャーナリストが書いた本に出会い、
ものすごく共振したものがあった。

イルカと人間のあいだに、大昔から存在する不思議な繋がりを、
科学や、アートや、スピリチュアルな角度で語っていて、

何よりも、今まで私が読んだイルカについての本と全く違って、
イルカやクジラ達を、ただのかわいい、美しい、賢い動物というのではなく、
イルカ達の存在を、一つの文明のように捉えようとしていたことに
とても魅かれたものがあった。

この新しい角度を通して、イルカ達とコンタクトしたいと思った。

本の中で、ネイティブアメリカンの伝説、「五つ目の夢」のページを
見つけて読んだ時の、感覚を今でもしっかりと覚えている

とてつもないワクワク感と懐かしさを思い出した感覚!

「イルカとクジラは私たちの夢を見ている、、、」

これ!私がやりたいことは! 自分の中の確信がふくらんだ。

「これ」というのが具体的に何なのかは、その当時、全く掴めてなかったけれど
自分がその時、かいま見た感覚を信頼して進んでいこうと思った。

私は小さい時から海洋生物学者に疑いなくなろうと思っていて、
「イルカと対等なところでコミュニケーションをとるようになりたい」
それだったら、海洋学なのかな? でも、科学だけでそこに行き着けるのかな、、、

目指していた大学に入って一週間で、
全く思いがけない展開が自分の中で起きて、大学の勉強を思い切って手放すことにした。
ものすごく勉強にこだわっていた自分だったのに、、、

家族や周りの友達よりも、本人が一番びっくりでした。

頭を通さないで、「イルカを研究する」というよりも、
一人の人間が全く新しい世界、文明に出会いに行くように、
野生のイルカにアプローチしていきたいと思った。

ただの意識と意識として、繋がっていきたいと思った。

21歳の時、素潜りの選手であったベストフレンドと、
母のカスミさんのサポートを通して
メレナイアというプライベートなドルフィンスイムの会社を
ハワイ島でスタートした。

夢の様な毎日だった。
毎日、海に出てイルカやクジラと潜って、、、
4年間続いた、素晴らしいアドベンチャーだった。

海の中でもう一度新しく生まれ変わるような体験!
自分が子供だった時の感覚を思い出していく時間。

それは自由さだったり、何とも言えないはじける様なワクワクだったり、、、

子供からティ―ンエージャー、大人になっていくうちに、
こんなにたくさんの壁を自分と外の世界のあいだに作って来たことに
気がついてびっくりした。

それで何よりも感動したのが、イルカ達は全くその壁を持っていないこと、、、

だからこそ、人間の私たちとも、言葉も必要なく、一瞬で繋がることができる、、、。

彼らと本当のコミュニケーションをとりたいと思ってスタートした私は、
イルカ達と時間を過ごせば過ごすほど、
本来の自分とコミュニケーションをとり始めるようになった。

それが彼らから受け取った一番のギフトだったと思う。

本当の自分の意識につながらないかぎり、
彼らの意識とのコミュニケーションがとれないことが分かった。

イルカ達と本当の意味で「話せる」ようになる、

その前に、私にとって、一番大事なのは、
本当のコミュニケーションを人間同士でスタートすること、、、

それがイルカ達から私への、一つの大きなメッセージ!

「レイナ、意味があって、人間として生まれて来たんでしょ?
僕たちと泳いでいるのも良いけれども、そろそろ陸に上がって、
存在する時ではないの、、、?」

どれ位、私たち人間はお互いにオープンになれるのか、、、?
それを知りたくて、陸に上がって来た。(笑)

そこからこのプロジェクトがスタートした。

思ったよりもチャレンジ、、、!

それと同時に、全く想像がつかない、
素晴らしいアドベンチャーのはじまりのように感じる。